ばねの基礎知識

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知識差が金になる。

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先日のセミナーで聞いたんです。

「知識差が金になる」

 

 

Facebookの福岡の友人から写真を1枚いただきました?

 

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「これできる?」 みた瞬間わかります、「できません(笑)」。

もう少し詳しく言うと「私にはできません」 さらに詳しく言うと「材料の線径が太すぎるので私には出来ません」 私は、基本設備がないと「ばね」が作れません。設備には、加工できる上限下限ががあり、今の社内設備では材料径MAXφ4ミリまでしか加工できないのです。この写真はφ6ミリでした。

ここで終わらないのがモリモトです。私には知識があります。極少零細ですが、祖父の代、戦前から続くネットワークがあります。発注側とは比べ物にならない知識があります。

 

形状はもちろんのこと、重要なポイントは数量。数量によって加工に適した設備が変わります。どんな設備をどこの会社が持っているかの知識があります。1個作るのと、100個作るのと、1万個作るのでは違うスキルが必要なのです。それぞれのスキルを持った会社を知っているのが私の知識です。

 

ばねには「引き」「押し」「ねじり」、大きさも米粒より小さいものから人間より大きなものまで。

1社で全部なんて不可能なんです。

 

写真をみた瞬間に思いついたのが新潟にある会社。2回ほどお邪魔させてもらって会社も見せてもらって所有する設備も知っています。「あそこならできる」とひらめくのです。

福岡の友人にもはっきりと言います。「うちじゃできないけど、新潟ならできるよ。多分、○○円ぐらい。高くても△△円かなぁ」 金額は経験からの勘。ここも知識ですよね。

今回は現状より30%を超える価格メリットがあり、受注に結びつきました。

株式会社 須山鉄工様 ありがとうございました。

http://www.yo-setuman.com/

 

 

 

前の購入先がぼったくってるとか、そういう話じゃないと思うんです。設備がないのでコストがかかる作り方だったり、中間マージンを取る会社が2社、3社と入れば30%ぐらいの価格差はすぐに出てしまいます。

そこを知識でカバーし、低価格を実現します。 外注の外注へ出てしまう仕事は管理も難しく受注は基本お断りします。うちにはISO等はありませんが、ISOの認定を受けた工場で製造され、的確に管理されたばねを納入することも可能です。

 

私ははっきり言います。

「うちではできません!」 

(なにも出来ないわけではありませんよ。是非加工動画をご覧ください、社内の設備です)

 

私が知っている協力工場さんと同程度の価格提示を行うばね屋さんを見つけることが出来れば安く買えます。その探す時間をあたなの得意な分野に使いませんか?探しても見つからない場合もあると思います。無駄な時間になってしまうかもしれません。ホームページを持っていない協力工場もたくさんあります。浮いた時間を私から買って下さい。

「価格に絶対の自信はありません、もっと安いところはいくらでもあります。」

 

それでも、お客様のメリットになることは多数あると思います。是非、お試しください。

 

 

追伸:今日、新規のお客様から頂いた案件、13円で見積りしたら、現在の価格6円だって。こういう仕事に5円を提示して無理に受注するようなことはしません。「申し訳ありません、今のところか購入してください」

 

 

 


投稿者:
森本 安宏

専務取締役です。丸線加工と事務処理をメインに作業しております。ホームページからの問い合わせも私が担当いたしますのでよろしくお願いします。