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両端絞りフック引きばねの量産開始
平成26年度補正で採択頂いた技術によって製造工程が簡素化された引きばねです。
両端絞りフック、またはフリーフック、なんて呼ばれます。
フック部とばね部が別々になっています。上のばねが組み込まれた状態、下の写真がフックの全体形状です。抜け止めの輪を作り、ばねをテーパー上に絞っていくことで、フックが抜けなくなり引きばねとなります。フック部が回転する引きばねとなるのです。
フックの加工動画です。
フック部とばね本体部の組立工程は企業秘密とさせていただきます。
職人の手作業によって、組み立てることが一般的ですが当社は画期的な組み立て方法を開発しました。1日目にフック部製造、2日目にばね部本体の製造と組み立てを行い、2日間で1500個~2000個の製造が可能となりました。
絞った状態からフック部を取り付けるのは不可能です。通常はこのように職人技で少しずつ絞りながら組み立てます。製造数が限られちゃうんです。
この手加工を半自動化することに成功しました。